はじめに
2020年4月、「コロナになったかも。」そう思って一番頼りになったのは、コロナのような症状になった人の体験記でした。
テレビであれだけ仕入れていた情報は、全く使えませんでした。未知の病気になり、ぶり返して不安だった時、回復した人の話を繰り返し読んで、気持ちをもたせていました。
今の私は、少し症状は残るものの、ほぼ良くなっています。もし、私の体験が誰かの役に立つなら幸いです。
経歴
年齢・職業/ 30代後半・主婦(子ども有り)
基礎疾患/ なし
平熱/ 35.8℃~36.0℃くらい。
体質/ 少し冷え性(産後に軽快傾向)、胃弱、 低血圧、貧血気味、常に便秘。
酒/ 飲めるが、殆ど飲まない。
タバコ/ 吸わないが、夫が喫煙者
アレルギー/ 花粉症、ハウスダスト、たまに蕁麻疹
その他/ 運動は好きなほうだが、慢性的な運動不足。朝、ラジオ体操をしたり、地域のスポーツ大会に出たりはしていた。
経過
正確な発症日は分からないので、喉の痛みを意識し始めた日にしました。
1週目(4/17~4/23)
体温は36.8ぐらいで少し高い。
喉にだんだん痛みが出てきた。
なんとなくダルい。
上半身のコリが強くなった。
少し歩くだけですぐ息が上がるようになった。
カレーの味がいつもより少し薄く感じた。(気のせいかも)
4/23 夜中に酸素が足りない感じ。うつ伏せになると少し楽な気がした。
最初、体調が悪いのは、花粉症のせいだと思っていました。コロナかもしれない…と思いつつ、「まさかね。」という気持ちで過ごしていました。夜に酸素が足りなくなった時に、「これは可能性が高いな」と初めて思いました。
2週目(4/24~4/30)
微熱は出るが、高くても37.5℃くらい。波がある。
息苦しさを感じると共に、喉の奥(胸のあたり)が少し痛い。
微熱だが、インフルエンザに罹った時のような関節痛になる。
頭痛、倦怠感、胸痛、息苦しさ、下痢など。
甘いはずの「はちみつ梅」が、涙が出るほど塩辛い。
発熱外来を受診。酸素濃度は良好。(微熱で持病もなく濃厚接触者でないためのため、PCR検査は受けられず。)
消化にいいものを食べる。
テレビでコロナの話題をあまり見ないようにする。
一番「コロナだ」と感じた時期でした。症状には波があって、常にしんどいというものではありませんでしたが、倦怠感は強く、基本的には寝て暮らしました。「調子いいかな」と思ってシャワーすると、出るときにはグッタリ。携帯を持つ手もすぐに疲れました。
テレビでは県内発症者「0」とされ、病院では酸素濃度と聞き取り調査のみでロクな検査も受けられず、何もかも信用できなくなりました。
「死ぬかもしれない」と、精神的にもつらい時でしたが、「軽症なら自宅療養で治るはず。大丈夫。」と耐えていました。発症10日後ぐらいに重症化の境があるという記事を読み、とにかく祈る気持ちで過ごしていました。
3週目(5/1~5/7)
こもった熱を感じる。
舌先のしびれを感じ始める。
肺に違和感。(背中にカイロをあてると少し楽)
喉のジクジクした痛みが、チクチクくらいになる。
目の奥がジーンと痛い感じ。
いつも食べている豚汁が、バラバラの味になった。(素材の味しかしない?)
胃腸症状が強く出始め、食が細る。(胃痛、腹痛、軟便)
倦怠感、気管の奥のつまり、上半身にコリがある。強い冷え、不眠の症状が出始めた。
漢方を飲む(10日間)
ビタミンⅭを摂る。
日光浴をする。
ホッカイロで温める。
楽しいことを考えるようにして、笑うようにする。
体調の良いときは、ベランダで少しの時間でも日光浴をするようにし、5/7に初めて外へ散歩に出ました。すぐに疲れましたが、少しずつ治ってきていると感じ、希望が持てました。あと、『血栓症』が怖かったので、水分を多めに摂っていました。
それまでは体調が悪くてもまあまあとれていた食事が、この週になって何故かあまり食べられなくなりました。また、気温は温かくなってきているのに、身体に強い冷えを感じていました。
4週目(5/8~5/14)
夜中、カサカサだった鼻から急にものすごい量のタンが喉に下りてきて目が覚める。
なんとなく朝食の味がしない。
月経のせいか、貧血を感じる。
ふくらはぎの筋肉痛が出る。
トイレで意識が飛びそうになり、吐く。
手の痺れの症状が出てくる。
動悸、のぼせ、頻脈のような症状が出始める。
その他の症状は、微熱、倦怠感、胸の圧迫感、喉の痛み、肩コリ、後鼻漏、頭痛、下痢、気持ち悪さ、目の奥の痛み、足の冷え、両腕の冷え、舌の痺れ、睡眠障害など。
再度病院へ行き、CTと血液検査をしてもらう。異常なしと診断される。
整腸剤を飲む。
つらいときは深呼吸する。
祖父母宅にいた子どもに久しぶりに会う。
この週が一番、精神的につらい時でした。ちょっとずつ良くなっていると思ったのに、新しい、しかも神経に関わる症状が出て、怖くて、悲しくて泣いていました。
病院は夫の会社から言われて渋々行ったものでした。PCR検査を受けろと言われても出来ず、本当に困りました。4月に人がいっぱいきていた発熱外来は、その時にはガランとしていて、緊急事態宣言の効果が出ているのかなと思いました。
予約は、症状を電話したら消化器科だったのが、病院で再度説明すると、受付の方が慌てて発熱外来にまわされました。
同じ病院の発熱外来でも、先生が違うからか、二度目だからか、空いていたからなのか、CTを受けさせてくれました。血液検査はそのあと回された消化器科で無理矢理やってもらいました。
病院もどう対応するかまだ試行錯誤しているのだと思いました。安心材料になったので、少し強引にでも、出きる検査はやったほうが良いと思います。
2ヶ月目(5/15~6/14)
微熱がない日が出てきた。
夜中に目が覚めない日が出てきた。
強い悪寒を感じた。
腕がだるくて洗濯物を干すのがつらい。
シャワーでも疲れる。
食べているはずなのに、体重が少し減る。
基本的には今までの症状が少し軽くなった感じ。
鼻うがい、セルフBスポット治療を始める。
お腹のマッサージをする。
瞑想をする。
発酵食品を積極的に摂る。(味噌、麹、ヨーグルトなど)
3ヶ月目(6/15~7/14)
強めの下痢があった。
久しぶりに自転車をこぐ。無理をしたらぶり返した。
月経の血が多い。血が固まって出る。
喉の痛み、痺れ、気持ち悪さ、倦怠感などの症状が今までより軽くなった感じ。
軽いヨガをする。
野菜を積極的に摂る。
これ以降、ぶり返しがありながらも少しずつ改善しました。時間が解決してくれた気がします。ストレスがないように心掛けたのも良かったと思っています。
まだ、少し疲れやすかったり、後鼻漏があったり、たまに微熱が出たしますが、コーヒー牛乳を飲み、おやつも食べ、子どもと公園に行けるくらい普通に生活できています。
ですが、急に今までなかった症状が出たりするのがコロナです。
またぶり返しが来ないか、今でも不安です。早く治療法が確立されるよう、また、一人でも多くの方がかからなくてもすむような対策がとられることを願っています。