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01月03日
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ねこにゃん先生の​呟き

般内科開業医であり、海外帰国者濃厚接触者外来協力医でもある、ねこにゃん先生が診療の合間に思うところをつぶやくコラム。

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第1回 2021年02月03日(水)

「 陽性でも後遺症、陰性でも後遺症」に参加の皆さん、こんにちは。

 

PICOさんが勇退され、2021年2月からフォーラムの医療者枠?を担当させていただくことになりました、ねこにゃんです。

 

日々の診療の中、医療からはみ出したことも含めて私の思ったところをつぶやくこのコーナー。

医療の裏側で医師が何を感じたり考えたりしてるのか、私の例を用いて紹介していく、言わば自虐コーナーとも言えますが、こういったエッセイの連載は初めての事で、一体全体どういうものになるのかちっとも分からず、自分でも楽しみにしております。

まずは自己紹介。

瀬戸内海沿岸のとある地方都市で一般内科開業医をしております。

去る2020年の3月の当番医の前のこと。

「何処の医療機関に連絡しても、熱があるというと断られた。どこも診てくれない!」と泣きながら訴えられた発熱患者さんに触発され、自分の周辺でそんな事がホントに起こるんだ?!とびっくりしながらも、それなら装備や施設をなんとか揃えて私がやろうと奮起。(だってウチの常連さん達が発熱した時に断ったら怖いんだもん)

 

その頃厚生労働省が募集していた海外帰国者濃厚接触者外来協力医に申請して4月からシャワーキャップ、アイシールド、N95マスク、フェイスシールド、防護服、二重のグローブ、シューズカバーを装着して鼻腔咽頭拭い液採取を開始しおります。

最初の問題点は2020年3月当時、防護品が全く手に入らない事でした。

 

件の発熱患者を断ったという医師の1人に連絡してみると、12月の時点で防護用品が必要になると読んだ彼女(私よりわずかに歳上な知り合いの優秀女性医師でした。その読みは流石です)は、「その時点ですぐに医療系卸さんに発注をかけたのに今(3月)になってもまだ届かないのよ」と嘆いておられました。

 

今も泣く泣く発熱の方をお断りしているとの事。

 

私も卸に問い合わせてみるも品薄ですぐの入荷は難しいと言われ、まずはお値段度外視してAmazonで発注。

 

医療用の物は無かったので、身体は息を吐いたり吸ったりする訳でなし、園芸用でも事足りるだろうと簡易防水防護服や、スリットにセロテープを貼って塞げはOKのサバイバルゲーム用のアイシールド、N95マスク、グローブ、使い捨てキャップ等を発注。

 

フェイスシールドは医療系卸業者が独自で作ってくれるとの事。

 

3800円で購入して曲がりなりにも3月19日にはスタッフ全員分の防護用品を一応揃える事ができたのでした。 (写真1)

次に問題となったのが、海外帰国者濃厚接触者外来を請ける事へのスタッフからの反発。

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写真1:この頃はまだN95マスクが手に入らなかったなぁ

少し長くなってきたので続きはまた今度。次回をお楽しみに(*´∇`)ノ。 (←楽しいのか?爆)

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