top of page
検索

MKさんの体験記

コロナ以前から呼吸器疾患があるため、人一倍コロナに関しては敏感でした。感染したらあっと言う間に重症化してしまうリスクがあるためです。


コロナ感染に敏感になっていた3月末のある日、会社の同僚が妙にテンションが高く、午前中おかしいなと思っていました。夕方になってフワフワすると言い出したので体温を計るように言いました。

結果、38.7度。

皆で驚いて、病院に行くように進言し、急遽近くの総合病院に電話して、来院許可が出たため、同僚は早退して病院を受診しました。


後に同僚に聞いたところ、診察と言ってもインフルエンザの検査のみして、陰性だったため、解熱剤のカロナールを貰って帰宅。

来院許可を取ってから来院したにもかかわらず、実際は診察拒否に近い対応だったようです。


その後、同僚は解熱剤を飲んでも熱が下がらず、5日間お休みしました。


4月3日頃、同僚は薬を飲めば熱が36度台まで下がったため出社してきました。(仕事がたまっていたため)

話を聞くと、高熱、咳、倦怠感、関節痛で、ずっとベッドで唸っていたそうでした。


会社では、「コロナだったんじゃないの?」「いやいや違うでしょ」などと冗談を言い合うほどで、数日でスッキリ治ったようでした。

高熱が出たほうが治りが早く後遺症も少ないと思った出来事の1つです。


しかし、同僚が出社してから10日ほどたった4月12日に、今度は私が急に体全体の熱感、喉の痛み、頭痛を感じて、体温を計ると37.4度。

日曜日と言うこともあり、病院にはかかりませんでした。


コロナかもしれないという不安が頭をよぎりましたが、同僚が出社後、比較的経過が良好だったこと、その後コロナを疑うような症状が出ている社員がいなかったこともあって、不安に思いつつも、仕事を急に休めないこともあり、微熱はあるものの、週明け月曜日はそのまま出社しました。


その日から、念のため自主的に毎朝検温を開始しました。朝の検温では36.7度と、自分的には平熱でした。


その後、1日に何回か検温するほうが良いと聞き、そうするようなると、午後3時頃には37.4~5度になっていることを確認しました。

人間の体温は1日のなかでもで変動することは知っていましたが、流石に毎日37.5度を越えてくると不安が増します。


微熱の不安と、喉の痛みに耐えきれなくなった4月17日、血圧の薬が残り少なくなってしまったため、血圧関係を診てくれている、掛かり付けの内科に電話して受診をして良いかを確認しましたが、微熱の話をしたとたん、診察拒否に……。


ねばってなんとか電話診療はして頂けることになりましたが、血圧のことのみ問診され、降圧剤のみ処方されました。喉の痛みや解熱剤も欲しかったのですが、電話問診ではそこまでのお話は出来ませんでした。院外薬局に処方箋を送っておくので、直接薬局に薬を取りに行くようにとのことでした。


診察拒否されたことによって、精神的にもダメージを受けました。

急に喉の痛みが気になり出し、微熱が続いていたため不安は余計に増し、どうしようか考えた挙げ句、診察拒否された同じ日に、家の近所の別のクリニックに再度受診を試みました。ここは、過去に何度か掛かったことがあるクリニックで運良く診察券も所持していました。


熱がある旨を受付で伝えたところ、診察をして頂けるとのことで涙が出ました。

その際の検温は37.5度。

通常の待合室ではないところに誘導され、診察を待ちました。


先生に、掛かり付け医で診察拒否を受けたこと、呼吸器系の既往症があることをお話すると、「念のためレントゲンを撮りましょう」ということになり、レントゲンを撮りました。結果、その時点では肺炎の所見は見られないとのことでした。


結果的には喉が若干腫れているとのことで喉頭炎と診断され、抗生剤セフカベンビボキシルと漢方ツムラ109番号、トローチ、うがい薬を処方されました

処方された薬を飲みきりましたが、薬が切れると体温は36.9~37.5を行ったり来たりする状態でした。


1週間後の4月24日に、同クリニックに再診に行きましたが、同じ薬を再度処方され、様子を見るようにと言われました。この時の検温は36.7度~37.4度位。


なかなか微熱が下がりません。


この辺で、コロナ感染への不安がピークになり、保健所に電話掛けようと決意しました。

何度かけても繋がらないと言われていた保健所だったため、かけることすら諦めていましたが、勇気を出して掛けたところ、一度でつながった時は、これでPCRも受けられて、陰性か陽性かはっきりすると嬉しかったのを覚えています。


しかし、症状を説明しましたが、

・37.5度が4日以上

・海外渡航歴無し

とのことで、掛かり付け医に相談を、と言われて相手にされませんでした。


掛かり付け医には受診拒否されたこと、同僚が高熱等の症状があって数日休んだこと、自分が呼吸器疾患持ちのこともかなり強く伝えましたが、掛かり付け医に相談を、の一点張りで話になりませんでした。


どうしようもなく、掛かり付け医の病院ホームページを見ると、「発熱者来院お断り」の文言があり絶望しました。


この頃が発熱者が1番たらい回しにされた時期だと思います。


加えて、以前から動悸、息切れが気になっており、3月末に掛かり付けの呼吸器専門病院を受診した際に問診中に先生に相談して、検査をしましたが、呼吸器には異常なしとのことでした。

心配ならばと、循環器内科への紹介状を書いて下さり、貰って来ていました。


発熱が始まってから動悸、息切れが増えた気がして不安になり、手元にあった紹介状を持って、4月21日に循環器内科を受診しました。

心電図、血液検査の結果は目立った異常はなし。不整脈も無し。後は24時間ホルダーしかありませんと言われて、会社勤めではなかなか休みも取りづらく、なぜか断ってしまいました。それが今でも悔やまれます。


血液検査はCRP値が若干高め、Dダイマーは0.85(1未満が正常)。

10日後に、検査結果を聞きに行きがてら、心エコーとCTも撮りましたが異常なしでした。


元来かなりの心配性な性格のため、体温の計り過ぎで体温計の電池が残り少なくなっても、新しい体温計、体温計の電池、マスク、消毒液、殺菌用商品も市場には全く無く、精神的にも参ってしまって、ひどくメンタルが落ち込んだ時期でした。


毎日狂ったように1日に何度も検温し、手洗い、うがいをしてました。


持病が多く、複数の病院に行く度に検温があるのもストレスでした。でも、非接触型のおでこで計るタイプの検温では、何故か引っ掛からないので何とか通院を続けることが出来てるのが幸いでした。


仕事関係では、発熱外来受診、PCR検査を諦め、4月12日に発熱してから、不本意ながら、微熱は下がらないものの出社していました。

幸いにも、会社内で発症者は今のところは無しです。

私は熱に強いタイプらしく37.5度あっても、普通に生活し、仕事も出来ています。平熱が低く、お辛い方が多いなか、その点だけは自分の体質が熱に強くて良かったと思っています。


社内の同じフロアーに感染者が出なかったのは、

・私や最初に発熱した同僚がコロナでは無かった

・私が呼吸器の既往症の治療のため、シムビコートとオノンを飲んでおり、咳を強力に押さえていため、飛沫感染のリスクが低かった

・会社が感染予防でマスク、手洗い、食事中の会話禁止を徹底していた

の、いずれかの理由もあるかも知れません。


家族に高齢者がいますので、自宅でもマスク、食事時間をずらすなどの自宅隔離もゆるくしておりましたが、幸運にも高齢の親には移らず安心しました。


私も最初に発熱した同僚も、コロナにかかっていたのか、かかっていなかったのか、今となってははっきりとは分かりません。


今現在の症状は、微熱(朝は36.7度位、午後3時に計ると大体37.2~4度位に上がっている)、喉頭痛(治ったと思うとぶり返す)、頭痛、軽い胸痛、軽労作での動悸、息切れ、関節の痛み(上腕、膝)、たまに手の平の痺れ、頻脈、目眩等です。


今は検温も3日に一度位に控えています。(体温に一喜一憂してしまい、精神衛生上悪いと自己判断したためです。微熱があっても辛くないなら良いや位の気構えです。)


特に、微熱、動悸、息切れはしつこくい症状ですが、検査出来るだけのことはしてしまったので、後は症状が回復してくことを祈るしかありません。


別の持病の関係でも似たような症状が出るので、コロナの後遺症なのか、持病からくる症状なのか、判断が非常に難しいです。


今は比較的PCR検査は受けやすくなったようですが、2020年4月の段階でPCR検査を受けることはとても高い高いハードルでした。


呼吸器疾患と高血圧の既往症ありの私ですらPCR検査は受けられませんでした。


コロナの第2波が来ている今、もっともっと地域格差無く、PCR検査を誰でも受けられるようになって欲しいと願ってやみません。

閲覧数:540回

最新記事

すべて表示
bottom of page